語学学習の極意Ⅰ

たまにはためになる話。
旅行をしていて思ったことですが、

「知らない単語は聞き取れない」

これはなかなか厳粛な事実であります。
おうむ返しにしてその場はごまかしているが、知らない単語はどうやっても聞き取れないんですね。知ってる単語とか、必要に迫られる単語は、混沌の音の洪水の中から聞き取れる。トイレとかバスの休憩時間の長さとか。

都度分からないのを書いてもらってもいいのですが、ちょっとそれも違う気もする。だって景色とか人とか、見るものはたくさんありますもん。語学勉強しに旅行へ行ってるわけでもないし。（まして、ブログをアップしに行ってるわけでもない。。）

まず旅行は楽しいのはマチガイナイのですが、語学学習への貢献を考えてみるとどうか。
どうも、その場の対応力や火事場力が上がること、正確な文法じゃなくとも伝わることが分かるようになることはプラスですが、やはりマンツーマン授業でくっちゃべっているのと比べると、（バスや電車に一日揺られて無言のことが多いので）効率は悪いようです。

効率ｲｸﾅｲ！

ところで、語学の成長というのは、勉強時間に応じてじわじわと伸びていくものではなくて、ある日何かのきっかけでずおっ！と伸びるものらしい。Y＝X　的な伸びではなく、階段状に伸びていくということです。だから、どうしても「寝かせておく」時間が必要になる。勉強しない時間を作ればいいということではもちろんなくて、「結果的に」寝かせておくことになる時間ということです。

さる方は、日本へ帰国すると当然のごとく中国語が下手になる（表現が出てこなくなる）と仰っていましたが、別の方は、中国へ戻ると、突如一段階上にいる自分に気付くことがあるそうです。日本に帰ってる時間が、うまいこと「寝かせておく」時間になるんだとか。

前向きに捉えると、旅行も、この寝かしておく時間に当るかもしれない。ごくたまに、習った表現が現地人の方の口からそのまま出て来たり、突如使える表現を思い出したりすると、もう感動モノであります。

というわけで、人様の感覚と自分の雑感の入り混じった「らしいですよ」文でしたが、
一つマチガイナイのは、よく言われているように、

「語学は単語量に帰結する」　

ということであります。私めも、ようやく今回の旅行で実感しました。だって知らないと聞き取れないもん。
一年でHSK10級まで上りつめたオーソリティのDupiさんも仰っていたので、間違いございません。正確には、前々からそう聞いてはいたのですが、やはり自分の実感として、単語増やさないといかんなぁと思ったということです。

ではどう～やって増やすかというと、これはまたそのうち、になります。