麻雀について

いかがわしい内容をトップにして香港とんずらするのも心苦しいので、
真面目な文化比較系長編をば一発。
（あっという間に書けました・・・）

何を隠そう私はけっこう麻雀が好きなほうでありまして、

こんな隠しサイト持ってたり、
こんなモノ大理石の故郷・雲南省大理で買って大喜びしているほうです。
（何で2と白baiと5が出てるか解った貴方は、リトル中国通！）

 

んで、やっぱり本場中国へ行くからにはどかーんと打とうと思っていた（し、もう実際に打った）のですが、本場はちょっと様子が違うのであります。

どう違うかと言うと、

■日本のように、市民にバクチとか賭けとかヤクザとか雀荘を想起させない
■屋外でもよくやってる
■屋外でやってるの見かける確率は、今までところトランプ並みに高い
□ちなみに、中国人はトランプまっっっっじ好き
■女性、女の子も普通に打つ
■ルールが地方ごとにてんっでバラバラ
■捨て牌は並べない
□だって、フリテンであがってもいいから（これも地方ごとだけど）
■点棒が入ってない麻雀セットが売られている
□だって、数えずその場で精算するから（これも地方ごとだけど）
□だって、役なしでもアガれるから（これまた地方ごとだけど）
■牌が日本より二周りくらいでかい
■関係ないけど、象牙で牌を作ると40万元（≒600万円）だってさ

これで思ったのは、
彼らにとっての麻雀ってのは、トランプくらい気軽なものなんですな。きっと。

トランプで「大貧民」というゲームがあったかと思いますが、
あれは「8切りor8流し」とか「イレブンバック」とか「階段革命」とか「色/数字縛り」とかまあ色んな追加ルールがありますね。あれと似ている感じがする。
つまり根本的なところ（配る、カードを出して先に終わった人が勝ち）は固定して、あとは場のメンツでルールを持ち寄って決める、くらいの柔軟性がある。
だからかなり気軽に参加できるし、誰でも楽しめる。こっちの麻雀見てると、そういうニオイがする。ゲームの名前からして「大富豪」っていう人もいますもんね。

それともう一つ思ったのは、
日本人って求道者とか茶道柔道剣道とか、その「道」を究めて達人になるのを是とするところがある気がすると。そして達人は多くを語らず真理っぽいことをぼそっとorぶすっと言うと。nakataは好き嫌いあるけど、イチローとかカープの前田とかも多分その部類ですやね。
比較的凝り性な国民なんですな。きっと。

そうした国民性が麻雀の現代日本麻雀の成立や発展やルールの煩雑さや極「道」イメージ造成に寄与したのかも知れないとして、それじゃ麻雀界にもそんな達人系なやつ居るのかっていうと、居るんですよこれがちゃんと。。
いやーほんと恐ろしいというか偉大ですね日本人。
かの雀聖・阿佐田哲也をして「本当のプロ」と言わしめた方であります。
（こんなもん序の口です）

まあいかさま師だとか竹書房が作った虚像だろという人も居ますが、それでもそういう偶像なり理想なりを信じたり尊敬できるのが日本人のいいところかも知れないですな。この人についてごちゃこちゃやると非常に長くなるのでやめときましょう。ともかく僕はホンモノだと思ってます。

翻ってみるに、ボーリングするのもバレーボールやるのもバスケやるのも、中国語ではみんな「打」が付くんですが、日本語には出てこないですね。ところが、麻雀だけは「麻雀を打つ」と「打」が残っているのであります。
こりゃすごいね。尤も「麻雀する」ともいうけども。。
ちょっと気の利いたやつだと「ブつ」って言ったりしますが、これは多分マガジンの漫画の影響と思います。

ということで何だかものすごく長くなりそうですのでこの辺で。

ちなみに僕が麻雀を好きな理由の一つは、
自分の、色んな意味での弱さをとても明確に実感できるからです。