エロスに就いて。

我喜欢吃豆腐。（豆腐を食べるのが好きです）

は文字通りの意味もありますが、
「女性に卑猥な話をするのが好き」という全く別の困っちゃう意味があり、本当に豆腐が好きな人や、語学学校にお世話になる日本人駐在員やいたいけな留学生が、先生方の軽い嘲笑の的となります。

でも毎日バイキングで豆腐が出るので、めいいっぱいよそることにしました。どうせにやにや笑われるならいっぱい食べた方がトクだもん。
オーストリア人のにっきい君は多分そっちの意味を知らないと見えて、本当に嬉しそうに豆腐が好きだ、好きだと連呼していました。欧米人が流暢に中国語を話すと、何だか不自然と言うか違和感があります。

先生方も全く悪意はなく、純な感じで「トーフ好きだってぇ、うふふ」、ってきゃいきゃいやってる風です。

「ほっとくと、どんどんキャラが作られてくんだよな・・・」

と駐在員で生徒の方が仰っていたのが印象的です。
まあともかく語学学校の先生はみんな女性で、みな元気です。

たまにこれは日本語でなんて言うのか？という質問が来るので、
センエツながら、いち日本代表として回答しているわけですが、

「ハスの花が乗っかっているところ」は何ていうの？

カタクで良いのか？と聞かれまして、
ん？カタク？カタクって何だ？そんな日本語は家宅捜索くらいにしか使わないぞと思っていたら、
「花托」　っていうコトバがあるんですね。まさに花の台座みたいな意味で。
（今、PCだと出てこなかったけど）

これってつぼみでもないし、花弁でも花びらでもないし、、もっと簡単なコトバをご存知の方はお知らせ頂きたいです。

いかにもゆかしい日本語を知っていそうな御老公が「カタク」って仰れば、ああ、きっとそういうコトバがあるんだなと思いますが、初心者の口から出ると、まずそうは思いません。

恐らく、同じことが自分の中国語にも起きているんだろうなと思いました。ある程度マトモな発音からでないと、難しいコトバが出てこないだろうな、と無意識にフィルターがかかるんですね。でも僕は小難しそうなコトワザみたいのから覚えて行っているから、タクシーの運転手氏に「噂をすれば陰」とか言うと、一瞬戸惑っているのが見て取れます。

なかなか面白い。
ちなみに、中国版「噂をすれば陰」は、
「说曹操，曹操就到」　です。曹操こわーい。

んで、今日先生方がきゃいきゃい言っていたのが、「エロス」。。

こういうの無防備にうら若い（腋毛のある）女性に言われると困っちゃうものがあります。こっちに振られなけりゃいいけどな、と思ってたら、案の定呼ばれました。
しかし、そこはやはりセンエツながら日本代表なので、

『「エロス」ってのは、辞書調べても分かるように、ギリシャ神話とかに語源があって、少しカタくて真面目な感じのコトバなんだよね。だから「エロス」って聞くと、文学とか、芸術とか、そういったものを連想するね。君らが探していて、中国語の「黄色」に対応するのは、「エロ」だろうと思う。調べてみて。ほらね。』

を中国語で言ってみました。
やれやれ、日本代表も大変です。